私立大学の卒業状況・就職率について

現在国交省にて航空大学校についての検討会が行われており、その中の資料に私立大学の卒業・就職状況について記載がありましたので紹介します。基本的にこの情報は今まであまり表に出てこなかったもので、一つの数値として参考になるデータです。

私立大学について

現在パイロットへの道の一つとして、私立大学による育成(パイロット育成課程)があります。私立大学は国内外の訓練機関と連携し、学生の訓練を実施しています。桜美林大学や東海大学などが代表的な大学です。基本的には訓練費用は全額学生負担で、総額2000万以上にのぼると言われています。しかし、卒業率や就職率は航空大学校と比べるとイマイチ。比較的入学するのは難しくないですが、学費や卒業・就職に問題がある選択肢だと言えるでしょう。

卒業・就職状況

※東海大学、法政大学、桜美林大学、崇城大学及び千葉科学大学のデータです。
※就職者数は、航空会社等に操縦士として就職した人数を指します。
※各校へのヒアリング結果に基づき国交省の航空局が作成しています。
※割合はすべて四捨五入しています。

表の全学年(2009年~2022年度)の卒業者のデータによると、卒業率が平均で86%、就職率が平均で79%で、入学した人が卒業し就職できている割合が68%になります。

また、直近5年度(2018~2022年度)の卒業者データによると、卒業率が平均で82%、就職率が平均で73%で、入学した人が卒業し就職できている割合が60%になります。

対して航空大学校65~67回生(2020~2024年度)の卒業生データによると、卒業率が平均で92%、就職率が96%、入学した人が卒業し就職できている割合が88%になります。

こうしてみると、航空大学校が私立大学と比べて安定してプロパイロットを排出できていることがわかると思います。

【参考】航空大学校の就職状況

2025年度時点での情報です。

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