国交相に自民・金子氏 航空大学校への影響は
国土交通省の大臣に自民党の金子元総務大臣が起用されました。自民・公明連立政権が民主党から政権を奪還して以降、実に13年ぶりに非公明党出身の国交大臣が誕生したことになります。
航空大学校はこれまで、政治の方針や政策転換に少なからず影響を受けてきました。今回の人事も、今後の制度改革にどのような影響を与えるのか注目されています。
民主党政権時代の事業仕分け
2009〜2012年の民主党政権下では、財政危機や景気悪化、政策転換の中で「事業仕分け」が実施され、航空大学校は独立行政法人の一つとして議論対象になりました。
結果的に廃止は免れましたが、コスト削減や効率化を求める結論となり、訓練コストの見直しや運営の合理化が進められました。これは、当時の「コンクリートから人へ」という方針や、国費投入の妥当性を厳しく精査する流れの一環でした。
公明党と女性活躍政策
公明党は女性活躍推進を強く打ち出しており、国交省もその流れを受けて女性パイロット比率の向上を目標に掲げました。
現在、航空大学校では女子枠導入や入試科目の見直しが検討されています。これは国交省の有識者会議による政策判断ですが、女性活躍政策を重視する公明党の影響は間接的にあった可能性があります。自民党へとポストが渡された今、方針転換があるのかは注目のポイントです。
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現在進行中の検討会と今後の見通し
国交省は現在「航空大学校の養成に関する検討会」を進めており、養成遅延の解消が大きなテーマです。10/22に取りまとめがなされました。
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現時点での情報では、令和9年度(2027年度)入試を目安に女子枠を暫定導入する案が示されていますが、航空大学校から公式発表はまだありません。
今すべきこと
制度改革の方向性としては、
- 女子枠導入
- 総合型選抜の新設
- 数学Ⅲや理科の必須要件見直し
など、大きな変更が検討されています。
航空大学校受験NETでも受験生に向け情報収集をしていますが、、来年度の試験がどうなるかは依然として不透明です。
そのため、受験予定者は現行の試験内容に対応できるよう準備を進めることが最優先です。確定情報が出るまでは、数学・英語・物理(または気象)といった従来科目の対策をしっかり行いましょう。



